ヴァリエ西条本店 Varie de Shinkawa ブログ 新川西条本店ではジュエリー、ウォッチのメンテナンスも引き受けております。腕時計の電池交換と同じくらいに多いのが「ペンダントのチェーンの切れ直し」「チェーンが切れたんですけど、直してもらえますか?」ってな感じでチェーンを持ってこられるんですけど、そのほとんどが「切れた」ではなく、「ハズレ」ているんです 上の写真にある「丸カン」このパーツはチェーンと留め金具(引輪とプレート)をつなぐ役目をする物です。ほとんどのチェーンがこの「留め金具+丸カン+チエーン本体」の作りになっています。先ほどせの「ハズレ」ているとは、この丸カンが外れているんです。 画像である通り丸カン(少し見えづらいですが)に隙間が開いています。隙間が開いてしまうと留めていた留め金具とチェーン本体が隙間からハズレてしまって、一見切れたように見えるんです。これなんで起きるかと言うと、うっかり引っ張ったり、服を脱ぐときなどに引っ掛かって丸カンに強い力が加わり、隙間が開いてしまうからなんです。 「ハズレ」てるだけだから修理は簡単 まずは丸カンからハズレたチェーン本体と留め金具を丸カンに入れ直します。丸カン、留め金具、チェーン本体が一緒になったら、工具を使って丸カンの隙間を閉じてしまう。その間約5分。新川のスタッフからするとメチャクチャ簡単な修理なんです。ただチェーンの大きさにも色々あるので、かなり細いチェーンは丸カンもと〜ても小さいので個人的には少し大変です。40歳半ばで目もだいぶ薄くなって来たので💦時々、持ってこられたチェーンが、丸カンがハズレているだけなんだけど、その丸カンが🈚️といった事もあります。その時は丸カンのストックもありますので、そちらから大きさに合う丸カンを使用させていただきます。 全てのチェーンの修理が「丸カンハズレでは無い」 丸カンハズレの修理を頂く時、今まで書いて来た事をお客様に説明させて頂きます。するとこんな質問が、 「丸カンの切れ目が無いようには出来ないんですか?」 そうなんです!切れ目があるからそこから隙間が開いてしまうんです。無かったらハズレたりしないんです! ただこれちゃんと理由があるんです。 仮に丸カンに切れ目が無く、チェーンが強い力で引っ張られた際、その衝撃で「首」を傷つけてしまうかもしれないんです!ちょっと怖いですよね💦 もちろん頻繁にある事ではないんですけど。 ただ、作り手(メーカー)としては第一にエンドユーザーさんの安全性に気を配るわけなんです。 さらに丸カンから留め金具、チェーン本体がハズレているだけなら、約5分で修理完了!これが丸カンに切れ目が無かったら、引っ張られた際チェーン「本体」が切れる場合があります。これは正に「切れる」です。※上の画像のような状態 切れてしまったら僕たちではお預かりする事しか出来ません。切れたチェーンを直すのには「ロー付け」という溶接みたいな事をしないといけないんです。加工屋さんの職人仕事になって修理の日数は約1週間ぐらいかかってしまいます。 こんな感じで丸カンの「切れ目」にはちゃんとした理由があるんです。それでもデメリットを承知で丸カンの切れ目を無くすお客様もおられます。その際も加工の為に一旦お預かりする必要があります。ご不明な点がありましたら是非ご相談ください。(ハズレた、切れた際の修理代金も店頭でご確認ください) これだけお話をすると「ペンダントはハズレたり、切れたりすると危ないから、もう着けない」そんな風に思われるかもしれません。でも本当に思って頂きたいのは「結構簡単に直るんだ。だったら万が一があっても大丈夫」って気持ちなんです。 大事にしまっておいたって、昔から言う「箪笥の肥やし」にもなりません。少し酷な言い方かもしれませんが、僕はペンダントを「箪笥」や「引き出し」にしまって置いて、箪笥が綺麗になった、引き出しがピカピカになったなんてのは聞いた事がありません(笑) 大事な物だからこそしっかりと使って頂く、万が一修理が必要なった時は新川がお手伝いします。ぜひ頼ってください。ジュエリーと共に過ごして頂く、そのお手伝いができれば幸いです。 それでは「ライフスタイルにジュエリーを」次のblogでお会いしましょう。 ※このブログを書いた人 藤村 健一(ふじむら けんいち)新川西条本店スタッフ広島県出身 2児の父入社19年目 趣味 読書(自己啓発)マイブーム 「渋沢 栄一」説明好きの営業マン最近息子に言われた言葉 「お父さん、筋肉バスター」