新川ジュエリー可部店

真珠

真珠の石言葉「健康、純粋、長寿、富」

6月の誕生石のひとつ

真珠の歴史

「世界のどこにあっても、まさしく至高と称えられるもの、それは真珠である」古代ローマの博物学者プリニウスの言葉
真珠の歴史は古く、数千年前から中国、インド、ペルシャなどの各地で発見され、時の権力者に献上されたり、当時の産業として栄えていました。日本でも魏志倭人伝や古事記にみられるように、真珠との歴史は長く、正倉院の宝物殿には1200年前の真珠が残っています。

真珠との逸話も古来より世界各地にあり、アレキサンダー大王、カエサル、クレオパトラ、マルコポーロ、西太后や英国のエリザベス女王など、真珠を愛した人物は枚挙に暇がありません。

そして近代、20世紀前半にココ・シャネルが真珠のコレクションを発表し、その魅力が世界中に広まり、ファッションの進化とともに真珠のコーディネイトも多様化しました。現在ではカジュアルなシーンにも多く取り入れられ、まさにオールマイティな装いが楽しめるジュエリーとなりました。

真珠の種類

アコヤ真珠
和珠、アコヤパールとも呼ばれます

日本で主に養殖されている真珠でアコヤ貝から出来ます。
白系からゴールド系の色があり、3~10mmまでの球形です。日本で知られている一般的な真珠で、他の真珠に比べてきめの細かい光沢を放ちます。

黒蝶貝真珠
クロチョウガイシンジュ、タヒチパール

タヒチを中心としたポリネシアが主な生産地。
黒を主に、緑、赤、紫、茶などの色を含む7~18mm程の大きさで、アコヤ真珠に比べて変形が多く、バリエーションが楽しめます。

白蝶貝真珠
シロチョウガイシンジュ

オーストラリア、インドネシア、フィリピン、ミャンマーなどが主な生産地です。真珠内側の真珠層によって、シルバー系とゴールド系の色があり、8~20mm程の大きさです。真珠層の巻きが厚いため真珠の中では丈夫で、普段使いもしやすいです。

淡水真珠

中国や日本が主な生産地で、2~15mm以上のものまでサイズや形が豊富です。色も白、オレンジ、紫などあります。比較的リーズナブルな値段で市場に出ています。
その他に半球状のマベパールやアワビ真珠、コンクパールなどの種類もあります。

真珠が出来るまで

現代のような養殖技術が発展するまで、宝石としての真珠はすべて天然真珠でした。真珠を作ることのできる貝が、たまたま小石などの異物を体に取り込み、それを無害化するために自身の真珠層で覆い、さらにたまたまそれを発見したものが、古来の真珠でした。ペルシャ湾では近代まで天然真珠産業が盛んでしたが、日本で養殖技術が確立されると主産地は日本に移り、世界のトップシェアを誇るようになります。その裏には技術者、生産者、加工業者など多くの真珠産業に携わる人々の地道な努力がありました。

次にアコヤ真珠が生まれてくるまでを大まかに記します。
まず人工採苗などでアコヤ貝の稚貝を育てます。成長して真珠を育ませる大きさになるまで2~3年かかります。2019年に愛媛、三重をはじめとするアコヤ貝の主産地が、環境変化により稚貝のほとんどが死んでしまうというダメージを負ったことが、海外の真珠人気と重なって、現在の真珠高騰の主要因となっています。

ほどよく成長したアコヤ貝を選別し、挿核手術をするために貝の整理活動を鈍らせます。人間でいう麻酔の作業です。約1か月かけて冬眠状態にします。

黄色の容器に入っているのがドブ貝といわれる外殻の厚い貝片です。これを核としてアコヤ貝に真珠層を巻いてもらいます。出来上がりの真珠の大きさを想定して、球にカットします。

外套膜をカットして、作業しやすいように染色しておきます。
この丸い核と、貝の外套膜を約3㎜にカットしたピースと呼ばれるものを一緒に貝に入れます。7mm以上の真珠はひとつの貝にひとつの核しか挿入できません。貝の負担が大きくなるからです。この挿核は人間でいう生体間移植、再生手術です。核とピースの密着具合や、素早い作業などが必要で、熟練の技術が求められます。

挿核手術後は、潮流の弱い場所で約1か月ほど傷を回復させるための養生をします。リハビリ期間です。貝が死んだりすることを防ぎ、真珠の品質向上のために必要です。

その後、餌が豊富で貝が活発に活動できるような漁場へ移動させます。1~2年の間、定期的に引き上げて貝掃除などの手入れをしながら育てます。

貝に付いたフジツボやカキなどを取り除くため丁寧に作業します。ゴカイなど貝の内部に侵入してくる生物は、高濃度の塩水に漬けて駆除します。このような作業をしながら晩秋から冬にかけての浜上げを待ちます。

水温の低い冬季には、真珠のテリが向上する条件が整っているので、それを迎えて収穫です。

実際には、真珠を傷つけないミキサーにいれて真珠を回収します。

その後、①選別、②孔あけ、③前処理(アルコールに入れて有機成分を定着させる工程で、革でいうところの鞣しの工程です)、④漂白(黒ずんだシミなどを取る工程で、真珠本来の美しさを引き出してあげます)、⑤調色、⑥研磨、⑦連組み、⑧通糸の加工工程を経て、市場に出ます。採掘、選別、カット、必要であればエンハンスメントなどの処理で済む鉱物宝石に比べると、市場に出るまでに、真珠は大変多くの人と手間が掛かっているのです。

真珠の選び方

大人になると自然とフォーマルな場への出席する機会も増えるため、真珠ネックレスは必需品です。いざという時に慌てないように用意しておくと安心です。その際、必ず複数の真珠と比べて購入するようにしましょう。長年使用することを考えると色はホワイトピンクがおすすめです。ピンクが強すぎるものは年齢を重ねてから肌の色と合わせにくくなります。そして巻きが厚いものは経年劣化が少ないです。大きさ、形、連相具合などもチェックしましょう。

テリ(光沢)

真珠を選ぶ上でとても大切なポイントです。真珠の表面で起きる光の干渉のことで、真珠層が整然と積み重なって成長することで綺麗に見えます。基本的に元気な母貝からでないと綺麗なテリは出ません。真珠層の巻きの厚さとも関係はありますが、巻きが厚い=テリが良いとは限りません。複数の真珠と比べてみると分かりやすいと思います。

白系を中心に、ピンク、イエローの色味が入ったものがあります。一般的にピンクが入ったものが人気ですが、ピンクが強すぎるものは弔事に向いていないだけでなく、年を重ねると肌の色とのミスマッチが生じますので、永くご使用になる上では、ホワイトピンクと言われる白にややピンクが入ったものがお勧めです。

大きさ

遠目から見て一番わかりやすい点です。着用するシーンによって使い分けましょう。慶事では大きく華やかなものに、弔事ではさりげなく、かつ列席者に敬意を表せるものに。

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巻きと形

巻きとは、実際の真珠層の厚さのことです。アコヤ真珠の場合、0.2mm以下が薄巻と呼ばれ品質が劣るとされています。巻きが厚いほうが耐久性も高いです。形は真球に近いほど良質です。

キズ

真珠の成長段階で起きる表面に凹凸などです。全く無いものは希少ですが、特にネックレスのようにある程度距離を置いて見るものについては、大きいものでなければ気になりません。むしろテリや形のほうが重要です。

連相

複数の真珠が連なっているネックレスのような品の場合、お互いに隣り合っている真珠の色や光沢がどれだけ揃っているかどうかも大切です。連相が整っていると、統一感があり、首元が一層引き立ちます。

真珠の特別呼称

花珠
ホワイト系アコヤ真珠に付けられた特別呼称。通常の真珠と一線を画すために作られましたが、鑑別機関によっては一時乱発され、通常の真珠と変わらないようなものまで花珠と称されるようになり、消費者の混乱を招きました。現在ではそうしたものは少なくなりました。弊社グループでは勤続35年以上の真珠専属バイヤーが、こだわりを持って仕入れをしておりますので、花珠鑑定が付いていても、品質の甘い花珠は一切取り扱っておりません。同様に、真珠品質が乱れることを嫌った業界各所は、以下のような科学的測定に基づいた呼称をつくりました。

オーロラ天女
オーロラ花珠の中で特にテリが際立っていることを強調する特別呼称です。輝度分散値を測定する装置で最高値の90%以上を示すこと、反射干渉光の放つ色模様が、赤から緑まで3色以上鮮やかに出現することの2つの条件を備えています。

オーロラ彩雲珠、オーロラ彩凛珠
それぞれブルー系、ホワイト系のアコヤ真珠の6㎜未満のサイズにつけられた特別呼称です。

オーロラピーコック
黒蝶真珠のテリ最強に付けられた最強呼称で、珠の周辺部に現れる鮮やかな緑と赤の色が孔雀を連想されたことからといわれています。

オーロラオーシャンブルー
ブルー系の黒蝶真珠のテリ最強に付けられた最強呼称です。黒い真珠層だけで形成されています。

真珠のコーディネート

真珠は「丸い」「角がない」「穏やか」「円満」といった縁起的な調和のイメージから、きちんとした印象を醸し出しています。
また、色彩的にも実体色と干渉色がさまざまに溶け込んでいますので、どのような色の服にでも相性が良いのです。

可憐で華やかな雰囲気を持つ真珠は、フォーマルシーンで欠かせない存在です。世界的に見ても格式の高いジュエリーで、皇室や王室の方も公の場で身につけており、シーンを選ばず全ての冠婚葬祭に対応しています。
その歴史的な背景や習慣から、真珠のネックレスを装うことは、「大人の女性のマナー」と言われています。

フォーマルな席でジュエリーを装うことは、主催者側や列席される方々へ「敬意を払っているという意思表示」です。これは正式な席へは、それなりの服装で出席するのと同じことです。

フォーマルの場合

結婚式、入学式、卒業式、表彰式など、真珠を装うのに適した喜びの席はたくさんあります。その時のルールは
・昼は輝きをおさえたジュエリーを選ぶ
・夜は華やかなジュエリーを選ぶ
・正式になるほど、セット感のあるものを着用する
ということです。

ネックレス
 喜びの席では、昼は真珠をメインとして、長めのネックレスやデザイン性の高いものを合わせます。夜は宝石と組み合わせたデザインや、連の真珠に輝く宝石のペンダントトップを着けるなどして、華やかな演出を心がけます。

お悔みの席では、白か黒かグレーの色(ゴールドやイエロー、強いピンクは避けます)で、上記の長さで一連のネックレスを選んで下さい。長いネックレスは悲しみが長引く、多連は悲しみが繰り返すと言われる場合があるので避けます。

珠の大きさは身長や体形にもよりますが、大きすぎないようにします。

 

ネックレスを着けたときに、トップ下が首のくぼみから1~2cm下になる長さが、もっとも格調高いとされています。それより短ければ若々しく、長ければエレガントな印象を与えます。基本的に40~45cmの長さが一般的です。

格調高く、標準的な長さ

エレガントにやや長め

ネックレスとともに、イヤリングまたはピアスや、リングとセットになるように装えば、正式な席でのルールにより適していることになります。

イヤリング&ピアス

喜びの席では、デザインものも素敵です。
大きなものは華やかな印象になり、小さいものはさりげなくワンポイントになります。

お悔みの席では、ネックレスと同様の色で、シンプルなスタッドタイプがおすすめです。ぶら下がるものや、デザインが凝っているものは避けましょう。

リング

TPOに合わせて、一粒のシンプルなものから、宝石をあしらった華やかなもの、複数の真珠を組み合わせたものまであります。

 お悔みの席では、一粒でシンプルなものを選びます。サイドダイアは、それが小さくさりげないものなら大丈夫ですが、ダイア取り巻きのリングは避けましょう。素材はプラチナやホワイトゴールドなどの銀色の地金を選びます。

タイピン、タイバー、カフリンクス
慶弔時ともに、真珠なら白、黒、グレーの色で銀色の地金をつかったシンプルなものを選びます。

カジュアルの場合

ジャケットやTシャツなど、あらゆるものに合わせやすい真珠はコーディネートの王様。ラフに合わせると可愛らしさを、ビビッドな色に合わせると、優しさがプラスされます。

小ぶりの真珠を重ねて

スピネルと真珠の組み合わせでスタイリッシュに

大振りな南洋真珠も色で楽しめます。意外とカジュアルにもいけます。

真珠のお手入れ

「拭いて収める」が基本です。
真珠は酸性のものや化学薬品に弱いため、着用前に化粧など済ませて、最後に装着してください。真珠を身に着けたまま、噴霧型化粧品は使わないようにしてください。

着用後は吸湿性のある柔らかい布で揉むように優しく吹いてから収めてください。汗や皮脂を拭き取っておかないと、後で真珠を見たときに、光沢が失われていたり、粉が吹いたようになる場合があります。必ず拭いて収めてください。
また紫外線を長期間浴びることによって黄ばみが発生する可能性があります。窓際に置きっぱなしや、蛍光灯の下に置きっぱなしにしないようにしてください。

また、急激な温度湿度の変化がある場所は避けてください。水分によって膨張収縮が頻繁に繰り返されると真珠層にダメージを受けます。桐箱は湿度調整してくれるので保管に最適です。
一般的に真珠は弱い宝石と思われがちです。しかし、世界の博物館などに展示されている真珠製品が良い例で、正しい扱い方をすることで数百年も美しさを保つことができるのです。

真珠のお手入れには、弊店でも使用している真珠クリーニングクロスが効果的です。

真珠クリーニングクロス 660円(税込)

真珠を拭くのに最適な布です。抜群の吸水、吸油性により、真珠に付着した手のあぶら汗、化粧品も綺麗に取れます。洗って何度でも使用できます。

真珠リフレッシュクロス 660円(税込)

真珠のテリを回復させる布です。長い年月の間に目に見えない程度の微小な凹凸が表層にできると真珠のテリは鈍くなります。この布はその凹凸を平らにすることで元のテリに回復させる作用があります。

連の真珠ネックレスの緩みにも注意しましょう。かつては糸が使用されていたので、経年劣化で定期的に通し替え(糸交換)の必要がありました。最近ではワイヤーが使用されているため、糸ほどの劣化はしませんが、汗などがついたまま収めた場合など、保管やお手入れ状態によってはワイヤーが錆びてくる場合もあります。時々チェックしましょう。
真珠をはじめ、ジュエリーのお手入れや取り扱いについても、お気軽にお問合せください。

おすすめネックレスとイヤリングピアスセット

最高のものを選びたい人に
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「天女」は簡単にいうと、「最高品質の真珠」です。
一般的に、高品質の真珠のことを「花珠」と呼びますが、その「花珠」よりも更に美しい真珠を「天女」と呼びます。

オーロラ天女は、有名なオーロラ花珠のさらに上のランクであり、真珠科学研究所が発行する鑑定書のなかでは最上級のランクです。
ダイヤモンドなど他のジュエリーとの相性もよく、冠婚葬祭だけでなくファッションアイテムとしても重宝されています。

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厳選南洋黒真珠ネックレス

7大特典

①ピアスイヤリング両方対応
弊社で取り扱いの真珠セットは、ピアスにもイヤリングにも対応しています。ピアスの場合は、丈夫なK14WGピアス芯または敏感肌用にPTピアス芯を、イヤリングの場合は、耳が痛くなりにくく着用しやすいK14WGネジばね式イヤリング金具を取付いたします。

ネックレス長さ調整
お買い上げ時に、その方に適切な長さになるように調整いたします。

付属品
上記のすべての真珠商品に鑑別書、クリーニングクロス、桐箱、取り扱い説明書が付いています。

④アコヤ真珠特選品には、お多福蒔絵入りペンダントトップ兼クリッカープレゼント

包装
贈答用にプレゼントラッピング(和風、洋風選べます)もいたします。

ネックレス通し替え永年無料
弊社でお買い上げの真珠ネックレスの通し替えはフォーマルサイズであれば永年無料で承ります。

簡易クリーニング永年無料
弊社でお買い上げの真珠ネックレスの簡易的なクリーニングはフォーマルサイズであれば永年無料で承ります。通し替えが必要になるクリーニングの場合は除きます。

シンカワジュエリー可部店

創業55年(2022年現在)
ジュエリーコーディネーター有資格者多数在籍
真珠のプロ集団が、貴方の真珠選びを適切にサポートいたします。

お気軽にご来店、お問い合わせください。

参考文献:真珠辞典

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